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2023.02.17
「日本型高級スキーリゾートの研究」調査レポート販売のお知らせ
「日本型高級スキーリゾートの研究」
ーラグジュアリー・スキーリゾートとしてのニセコの可能性ー
弊社ファウナリゾート企画コンサル部門でレポートを作成し、販売しております。
発刊日 2022-2-1
体裁 A4 / 45ページ
発行 株式会社ファウナ
販売価格
PDFコーポレート版:200,000円(税別)
主な販売先:日系大手財閥系デベロッパー、外資系ホスピタリティーファンド、ラグ
ジュアリー系不動産会社等多数
購入問い合わせ info@faunaf.com
日本型高級スキーリゾートの研究
ーラグジュアリー・スキーリゾートとしてのニセコの可能性ー
A Study of
Ski Resorts for Luxury Travelers Coming to Japan:
Can Niseko become a
luxury ski resort?
世界のラグジュアリー・スキーリゾートである、フランスのクーシュヴェ
ル、アメリカのアスペン、スイスのグシュタード、スイスのサンモリッツ
の4大リゾートを、
①スキー場(規模・雪質・景観・開発・規制と制度
)②リゾートタウン(宿泊施設・飲食・ショッピング・エンタメ・開発・
規制と制度)
③スキーヤー(富裕層・富裕旅行者・投資家・開発・規制と
制度)の3つの視点及び、①訪問者側と②開発側の2つの視点から、比較、
分析考察し、共通の因子を抽出し、富裕旅行者がラクジュアリー・リゾー
トに求める要因を明らかにし、明らかになった要因を、ニセコと比較分析
し、考察を行いました。
今後の国内での高級リゾート開発、運営の一助と
なることを目的に作成しました。
目次
第1章 はじめに
第1節 研究の背景
第2節 研究の目的
第3節 先行研究レビュー
第4節 研究の方法
第5節 本稿の構成
第2章 ラグジュアリー・スキーリゾートに関する概念の規定
第1節 ラグジュアリーの定義と概念整理
第2節 スキーリゾートの概念及び定義と発展プロセス
第3節 観光地選択
第4節 旅行満足
第5節 富裕層ツーリズム
第6節 ラグジュアリー・スキーリゾートの定義
第3章 世界のラグジュアリー・スキーリゾートの比較分析
第1節 ラグジュアリー・スキーリゾートの対象選定
第2節 世界4大ラグジュアリー・スキーリゾート現状評価及び分析
第1項 フランスのクーシュヴェル Courchevel
第2項 アメリカのアスペン Aspen
第3項 スイスのグシュタード Gstaad
第4項 スイスのサンモリッツ St Moritz
第3節 世界4大ラグジュアリー・スキーリゾートの共通要素の考察
第4章 ニセコ・スキーリゾートのケーススタディー
第1節 ニセコ・スキーリゾートの発展プロセス
第2節 ニセコ・スキーリゾートの現状評価及び分析
第3節 ニセコと世界のラグジュアリー・スキーリゾートとの抽出要因の比較
分析
第5章 結論
参考文献
レポート内容の一部抜粋
第3章 世界のラグジュアリー・スキーリゾートの比較分析
第1節 ラグジュアリー・スキーリゾートの対象選定
過去約100年でスキーが普及し、その間に世界のさまざまな地域でスキーリ
ゾートが成立するようになった。しかし、残念ながら国際的には共通した
指標によってスキーリゾートを把握することは難しい(呉羽,2017)。
観光庁の海外スキー市場に関するデータに関してもLaurant Vanat,(2019)の
各国別スキーリゾート数(リフト5基以上)でしか、レポートはされていな
い。あとは旅行ガイドブックを参考にして世界の主要なスキーリゾーとの
分布と概要を調査してもラグジュアリー・スキーリゾーの指標になる、分
析軸が見つからない。一般の旅行関係などの資料、データーはマスを対象
にしているため、先行研究で定義された、「ラグジュアリー・スキーリゾ
ート」に関すものはないことがわかった。
そのため、本稿ではスキーリゾートの要素である、①スキー場(規模・雪
質・景観・開発・規制と制度)②リゾートタウン(宿泊施設・飲食・ショ
ッピング・エンタメ・開発・規制と制度)③スキーヤー(富裕層・富裕旅
行者・投資家・開発・規制と制度)から、スキーリゾートの価値を表す一
つ目の指標として、イギリスSavillsの「The Ski Report Winter 2020/2021」
から、世界46主要スキーリゾートの住宅不動産価格ランキング比較表(平
方メートルあたりの提示価格)を活用し、トップ10のスキーリゾートを選
出する。
二つ目の指標として国際的なラグジュアリーブランドの「ルイ・ヴィトン
」の直営店が出店しているのかを分析の軸とする。その理由は、ラグジュ
アリーブランドの戦略で重視される店舗立地の高級感は、経済力や社会的
地位の高さを示す社会的価値に基づき、社会的に格の高い、1流の店舗立地
に出店している(熊谷・長沢,2020)。スキーリゾートのトップ10は、以下の
通りである。
表5 世界のスキーリゾート住宅価格ランキング(2020)
順位 国名 リゾート地名 金額
1 フランス Courchevel 1850
€25,300/平方メートル
2 アメリカ Aspen €22,100/平方メートル
3 フランス Val d’lse`re €20,700/平方メートル
4 スイス Verbler €19,500/平方メートル
5 スイス Gstaad €18,800/平方メートル
6 スイス St Moritz €18,100/平方メートル
7 オーストリア Lech €17,700/平方メートル
8 スイス Andermatt €17,300/平方メートル
9 アメリカ Vall €16,700/平方メートル
10 スイス Zermatt €15,800/平方メートル
34 日本 Niseko € 7,900/平方メートル
出典:(savills,2020)より筆者作成
「ルイ・ヴィトン」の直営店が出店しているリゾートを、スイス、フラン
ス、アメリカ、オーストリアのホームページで確認をしたところ(2021年
11月14日)、トップ10のリゾートのうち以下の4つのリゾートに出店されて
いる。
1.フランスのクーシュヴェル 2.アメリカのアスペン 3.スイスのグシュター
ド 4.スイスのサンモリッツ、以上の4つのリゾートをラグジュアリー・スキ
ーリゾートとして選択する。なお日本において「ルイ・ヴィトン」の直営
店は56店舗あるが、リゾートには出店は無い。観光地としては沖縄に免税
店のDFSに出店している。
参考までに、本日2021年11月26日現在EUR/JPY128円で換算すると、フラ
ンスのクーシュヴェルの1坪あたり土地建物の平均価格は、日本円で約
10,686,720円であり、ニューヨークやロンドン、パリと変わらない不動産
価格である。ニセコは一坪あたり3,336,960円で東京都内と変わらない価格
ではあるが、トップクラスのリゾートの3割程度である、しかしアジアでは
No.1である。